ガンプラの歴史

ガンプラは、「ガンダムのプラモデル」の略称りゃくしょう。アニメ作品の『機動戦士ガンダム』をはじめとする「ガンダムシリーズ」において、主に劇中げきちゅうに登場したモビルスーツやモビルアーマー等と呼ばれるロボットや艦船かんせんを立体化したプラモデルのこと。

ガンプラは日本のプラモデル史上最大のヒットで、バンダイを模型もけい業界のトップに押し上げた原動力となった。

機動戦士きどうせんしガンダム」の初回テレビ放送終了から6ヵ月後の1980年7月19日「1/144」の販売を開始した。これが初のガンプラとなった。

最初は子供向けロボットプラモデルの中では特に目立つ商品ではなかったが、1981年2月頃からテレビ再放送と劇場版の公開によるファン層の拡大、そしてガンダムの改造が模型雑誌に発表された事などから小中学生を中心にガンプラブームが起こった。

1980年代中盤にはブームは沈静化ちんせいかする。バンダイ模型はバンダイホビー部として新体制になったばかりであり、役員からも「ブームは終わったのだから次の企画を」との声もあったが、「モビルスーツバリエーション」などの派生はせい商品を展開していった。

そしてガンプラは1980年7月の販売開始から約35年間で累計るいけい4億4500万個を出荷している。近年は日本のみならず世界中で販売されており、2014年度単年度では総出荷数1100万個のうち、約3割に当たる330万個を海外に出荷した。