秋吉台東部に唯一、森が残っています。60余種の木々が生息する、原生林と言われています。中には古井戸の跡、女郎が池(泉)、祇があり、屋敷の跡が伺われます。
長者が森の由縁は次の3点があるようです。
①武将太田芳盛が壇ノ浦の戦いの跡にこの地を徐々に制したという説があります。4代目ののときに、お家騒動があり没落しました。江戸時代に大田氏の子孫が屋敷跡に植樹したという話が残っています。
②鉱山で栄えた商人の子孫が植樹。付近には青景銀山、赤小野銀山長登銅山がありました。
③交易で栄えた商人 美東町大田とびの巣地区(長者が森から4km離れたところ)の前野家が長戸仙崎の街道交易で長者になったという説があります。長者が森の中の祠は前野家が祀ったという説があります。
昔話も残っています。福の神が憑いた女性と結婚した、貧乏男性がいました。贅沢に慣れてしまい福の神の怒りを買いました。神は米を虫や蝶に変え立ち去ってしまい家は没落したという話です。