拝啓秋吉台(秋吉台の茶目っ気)

・秋吉台の茶目っ気(その1)  コース案内で述べた ③のコースのはじめの谷へ降りるとき、道の両側は笹が腰の位置まであり、その中を歩いているとバサ!!バーサバーサ!! と突然大きな音がすぐ近くでし、熊でも出たのかとすごい驚きと恐怖を感じました。しかし、なんとそれは、雉が薮から飛び上がった音だったのです。鶏冠は見事な赤で図鑑で見たものと同じでした。思ったより大きい鳥でした。それから先何度かこういうことが起きましたが、突然に出てくるのは、 毎回、大驚きで心臓に悪い。きじodorokasu

・秋吉台の茶目っ気(その2)  独りで地獄谷を歩いて熊笹を掻き分け、掻き分け進んでいる時(これを薮掻きという)山焼きの終わったすぐ1週間ということもあって、あたり一面こげ茶一色すり鉢状の谷底の地獄のような世界で、心細いところになお、後ろから追ってくる何かがあるのです。ゴソ、ゴソという音が繰り返し聞こえ、恐怖で前だけを見て歩いているうちに、薮を掻き分けた薮が後ろで跳ね返り笹があたりあった音であったことにに気づき、胸をなでおろしたことがありました。しかし、薮掻きは前がわからず、なお後ろを振り返ってみても何も見えない状態で進むのでいつもドキドキものです。tozannsya2

・秋吉台の茶目っ気(その3)  これも地獄谷を薮掻きの後、急で足元が悪い急峻な坂を上り終えた後、わずかに判る40cm程度の片側崖のくねくねした道を歩いていたときの話です。これもかなりの恐怖を覚えました。道を歩いていると、コツ、コツ、コツと、私の歩くペースで、後ろから聞こえてくるのです。後ろを思い切ってみると何も、誰もいません。ピッチを上げるとピッチが上がり、試しに足を止めると、音は消え、ピッチを落とすとゆっくりとなる。ものすごい恐怖を覚えました。これらを何度か繰り返しているうちに、ついに気がついたのです。なんと、それは私のリュックの帯の紐がリュックに当たって音を出していたのです。おかしくてたまりませんでした。blackman2_shock

・秋吉台の茶目っ気(その4)  御鉢山(406m)はさながら昔話に出てくる急峻な鉢を逆さまにした丸っこい山で、愛嬌のある私の好きな山です。龍護峰(425.5)に行くときの一番の難関です。昔話のようにサッサーとはいきません。少し登ればスポーツ飲料を飲んで一休みこの繰り返しでようやく頂上に着きます。しかし御鉢山から観る景色は絶景です。御鉢山から龍護峰までは標高差20mですから少し下って少し登るだけです。この龍護峰で見える景色の中でセメントメーカーが石灰岩を削り取った段差のある山は秋吉台の景観を破るものです。一見を! tozan              ・秋吉台の茶目っ気(その5)  東の西山の麓には狸の住む岩崖があるが、狸の姿は見たことはない。確かにそれらしい穴はありますが。夜行性なので昼間はこもって寝ているかもしれない。また、ここは知られざるワラビがたくさん生えている場所でです。秋吉台科学博物館から狸穴まで20分、さらに10分歩くと大きな木がある。他には生えていないので間違えることはありません。たくましいと言っていいやら悪いやら。ただ、この木1本だけがずーっと健気に秋吉台を見て立っているのは間違いない。素晴らしい。

tanuki-haikei

 

 

 

 

 

 

 


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